LOG IN

作戦会議中

by 保科由貴

毎年4月になると、とある高校の弦楽合奏部の新入生徒さんたちに、バイオリンとビオラの基礎を教えているのですが、数十名を相手に3時間プラスαということもあって、事前に準備(主に心の)をしています。
基本に還るため、改めて読み返すのが、ジェミニアーニとレオポルド・モーツァルト(モーツァルトのお父さん)の教則本です。

弓は腕全体で弾いてはなりません。肩はほんの少しだけ、ひじはそれより多く、そして手首は自由自在に自然に動かします。といってもそれはわざと不自然にねじ曲げたり、外側に曲げすぎたり、堅く強ばらせるという意味ではなく、それとは反対に下弓の時には手首を下に沈ませ、上弓の時には手首が自然に曲がるという風に、弓が命ずるままに手首を動かすという意味なのです。
レオポルド・モーツァルト「バイオリン奏法」より

主体は自分ではなく、弓なのだというこの言葉に、ハッとさせられます。(エゴをどう扱うかは人それぞれですが)こういった小さな確認作業を通して検証した事柄を、ひとつでも多く、皆さんに持ち帰ってもらえたらなぁと思うのです。

ね?


保科由貴
OTHER SNAPS